楽しい人生を送りたいと願う女の日記

うつ病と生きています。妊活はじめました。

普通に働いていただけなのに(鬱になった話)

1年前、私はとある企業で働いていた。

30歳を目前に係長に昇進し、仕事も順調に進んでいた。

当時付き合っていた彼とも婚約中で、まさに人生順風満帆だった。

 

なのに、何故だろう。鬱になってしまったのだ。

 

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ある日から、頭の前側(前頭葉)あたりが、ぐわんぐわんと回るようになって、ボーッとすることが増えた。

しだいに食欲がなくなり、夜も眠れなくなった。

 

これは「鬱」だと自分でもわかった時には、もう遅かった。

会社に行くどころか、ベッドから動くこともままならない程、身体は鉛のように重くなってしまっていたのだ。

 

会社に行けなくなった私は仕事を休職し、実家に帰った。

実家に帰ってからの記憶は途切れ途切れで、何をしていたかもはっきり覚えてない。たぶん、一日中寝ていた(ベッドに横になっていた)んだと思う。

死にたいと何度も思ったけど、正直死ぬ気力すらなかった。

 

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それから1年が経った今、ありがたいことに鬱の症状もだいぶ回復している。

まだ薬に頼っているけれど、日常生活は特に問題なく過ごせる程度だ。

 

そんな今だからこそ、何故鬱になってしまったのかについて深く考えてみようと思う。

 

思えば、当時の私は「順風満帆だからこその恐怖」といつも戦っていた気がする。

仕事では「私の度量では、いつか必ず大きなミスを犯してしまう。そして周りから失望される」と怯えていた。 

プライベートでは「私のようなものは、いつか愛想を尽かされるだろう」と思い込んでいた。

 

そうならないように、「強く賢く優しく」仕事もプライベートも精一杯やってきたし、もっともっとがんばらなきゃいけないと思っていた。

メッキの剥がれた本来の自分なんて価値がないから。

 

 

けど、それは「自己満」という名の一人芝居を演じていただけなんだよね。

 

誰も完璧なんて求めていなかった。

間違えたら、きちんと謝罪するなり、その時に対応すればいいだけ。

喧嘩したら、私はこう思うって素直に話し合えばいいだけ。

たったそれだけのシンプルなことなのに。

 

「強く賢く優しく」って完璧を強いていたのは世界にただ一人、私だけだったんだ

  

あぁ、アホくさ。

こんな簡単なことでさえ、病気にならないと気付けなかったなんて。  

 

でも、多くを犠牲にして学んだからこそ、尊い価値があるんだろうな。

 

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鬱になったからって、人生終わったわけじゃない。

それどころか、鬱になったからこそ歩める素敵な人生があると思う。

 

どんな時でも周りにいてくれた人に感謝を。

そして、今を生きている自分自身に愛を。

 

この2つを忘れなければ、この先もきっと楽しく生きていけるはず。